プログラミング中の音楽
私たちメディアグループのオフィスでは、仕事中に音楽を流しています。
普段はSpotifyで適当なプレイリストを垂れ流している事が多いのですが、そんな中から筆者が独断と偏見で選んだおすすめのアルバム・EPを紹介したいと思います。
趣味が合わないという方も当然いらっしゃるかと思いますが、どうか最後までお付き合いいただければと思います。
Nulbarich - Who We Are
2016年にデビューシングルを発表し、10月に1stアルバムをリリースして以降、ワンマンツアーや大型フェスへの出演など、一気に注目を集めているNulbarichの1stEPです。
日本語と英語の混ざった歌詞が特徴のバンドですが、インタビューで本人たちも言っていたようにどれもリラックスして聴ける内容です。出社後にコーヒーを飲みながら聴きたいですね。
Nulbarich - It's Who We Are (Official Music Video) [Radio Edit]
CHERRYBOY FUNCTION - WORD IN THE PETALS
こちらは去年のリリースです。エモーショナルなメロディーから連想されるキラキラした世界観が特徴で、ハウスやテクノなどの電子音楽を全く聴かないという方も比較的聴きやすいと思います。
しかし弊社には、こういったビートの連続する音楽が仕事中に流れていると集中できないという人もいます(私は平気です)。
CHERRYBOY FUNCTION / gauche experience (MV)
PUNPEE - MODERN TIMES
フリースタイルダンジョンの放送開始以降、日本語ラップブームと言われて久しい国内HIPHOPシーンですが、今年も沢山のリリースがありました。その中でも一番の目玉がこちら、「板橋のダメ兄貴」ことPUNPEEの待望の1stアルバムです。
今年の10月に発売されたばかりですが、既に今年一番聴いたアルバムになっています。
'06年Libra主催【UMB】東京代表。トラックメイカーとしてもRhymester、般若、Seeda、TOWA TEI、tofubeats、後藤正文等、Hip Hopアーティストを中心にトラック、REMIXを提供。2009年Akai主催によるサンプラー・バトル【MPC Gold Fingaz Kitchen】優勝など、良い言い方だと幅広く活躍中、悪い言い方だと何だかよくわからなく活動中。
名前の由来は通っていた超不良中学で「ゲームを沢山持ってるからあいつはイケてる」
という理由で不良にいじめられず、パンピー(=一般人)としての地位を築いていたため。
実弟のS.L.A.C.K.とGAPPERとのユニット・PSGでの活動の他、宇多田ヒカルの公式リミックスを手掛け全米2位を獲得するなど様々な場面で才能を発揮しているPUNPEEですが、彼を知らない人に今一番届いている彼の音楽はこちらではないでしょうか。
水曜日のダウンタウン 2時間special OP 【20160420】
TBSで放送中の「水曜日のダウンタウン」のOPを手掛けているのがPUNPEEなのです。
そして彼の最近の活動を語る上で欠かせない楽曲がこちら。
お嫁においで 2015 / 加山雄三 feat. PUNPEE
日本人なら一度は耳にしたことがあるであろう、加山雄三の名曲『お嫁においで』をリミックスし、大きな反響を呼びました。
本作「MODERN TIMES」のオープニングトラックは「2057」。そのタイトルの通り、2057年の彼が40年前の自身のアルバムを振り返るといった構成です。
気だるげで力の抜けたいつものスタンスはそのままに、あくまで一般人の目線で、1枚のアルバムを通して彼の考える今、そして未来が楽曲に落とし込まれています。
2012年に2000枚限定で発売され今では入手困難なMIX CD「Movie On The Sunday」から、今や彼の代表曲となった「Renaissance」が収録されているのは嬉しいところで、どれを取っても名曲揃いですが、このアルバムの総括ともいえる「Oldies」は必聴です。この曲のフックにある、
例えば未来が すでにあるとして
だけど僕は あがき進んでいくのだろう
時は人をなじって時に振りまわすから
すべて 笑い話になればいいな "Oldies"と
この一文に、彼がこのアルバムで伝えたかったことの全てが詰まっているように感じます。
とかくネガティブなイメージを持たれがちな日本のHIPHOPですが、近年のラップブームの影響もあり、良くも悪くもこの音楽を取り巻く状況は変化してきています。
HIPHOPってなんとなく苦手だな、という人達にこそPUNPEEの作品を是非聴いて頂きたいと思います。そして、HIPHOPという音楽が正しく、広く認知されるきっかけになればいいなと思います。
エンジニアブログとは思えない内容になってしまいましたが、今日も私たちは音楽を聴きながら開発に励んでいます!